山形県内のみを流れる雄大な「最上川」
その最上川を、観光船でゆったりと下っていくのが「最上川舟下り」です。
舟下りができる観光船を運行している会社は2つあり、「どちらがいいの?」と迷っている方のために、両方に乗ってみた私の体験や感想をお伝えします。
最上川舟下りをする際の参考になれば嬉しいです。
義経ロマン観光での舟下り体験
「義経ロマン観光」の舟下りの特徴
・対岸にある「仙人堂」に渡り、参拝したり湧水コーヒーを飲むことができる
・乗船と下船の場所が同じで、車の移動やバスで乗船地まで戻る手間がない
・船上で十割そばと芋煮などを楽しめる
特に、車を置いた場所に戻ってくるという点は、もう一つの最上峡芭蕉ラインとの大きな違いだと思います。
舟下りの所要時間は、どちらも1時間となっていますが、乗船と下船の場所が違う最上峡芭蕉ラインの場合は、バスで戻る移動時間も必要になってきます。
(乗船中に車を下船地点まで移動させてくれるサービスもありますが、けっこう料金が高いので…)
車を置いた場所まで戻って下船するというのは、あまり時間に余裕がない方には嬉しいポイントですね!
義経ロマン観光の舟下り体験を写真で紹介
義経ロマン観光の乗船受付場所は『高屋駅』となっています。
高屋駅は、鶴岡方面から行くと、白糸の滝ドライブインを過ぎて少し進んだ右側にグリーンの旗が何本か立っている入り口があるので、そこを登って行きます。
入り口も狭く、細い上り坂になっているのでお気を付けください。
坂を登りきると、小さな駅舎があって、その前に広ーい駐車スペースが広がっています。その駅舎の脇に乗船受付と書かれた小さい建物があります。
中に入って受付簿に記入すると、パンフレットと湧水コーヒー券を渡してくれます。
料金もそこで支払います。
その受付所の裏手にトイレがあるので、乗船前に行っておこうと向かってみると…
入り口の戸にこんな張り紙が…ま、まさかトイレの中にいるの?!
恐る恐る戸を開けて中に入ってみましたが、猿はいませんでした。ホッ
トイレを済ませて、乗船場所へと向かいます。受付所に向かって左手の方に、坂を下りていく道があるので進みます。
下まで降りたら、川側へ道路を横断しなければなりません。
横断歩道はありますが、時間によっては交通量も多く、スピードを出して走っている車もありますので、十分注意して道を渡ってくださいね。
横断したら、右の方に向かいます。お蕎麦屋さんの青い建物の脇を通り、そのお店の駐車場の外れに川の方へ降りていく道があります。
砂利道をずっと下っていくと、舟が見えてきました!
受付所から徒歩2分、とホームページには書いてありましたが、5分以上かかった気がします。
砂利の坂道なので、すべりそうでゆっくり歩いて行ったせいかもしれません。
船内は一面ゴザが敷いてあります。好きな場所に座っていざ出航!
最初は、上流に向かって舟を進めます。「舟下り」ならぬ「舟上り」ですね。
山の新緑を眺めつつ、ガイドさんの話にも耳を傾けながら左右をキョロキョロ…
途中1か所、波が大きくたっている所があり、舟が少し揺れましたが酔うというほどではありません。
そこを過ぎて少し行ってから、舟の向きを変えて今度は本当の「舟下り」
そして最後に「仙人堂」に立ち寄ります。
仙人堂には、舟を降りてから石段を登って行きます。
お参りをした後、ビニールハウスの休憩所へ入り、湧水コーヒーをいただきました。この日はとても暑かったので、アイスコーヒーにしてもらいました。
スッキリとした美味しいコーヒーでしたよ。セットで600円の「縁結びおこし」がまた美味しくて!
ビニールハウスの中には、「縁結び切符」なるものもあったので250円で購入。
他には、社長さんが書いた本も売られていましたし、元スマップとさくらももこさんのサインなども飾られていました。
約20分くらいの滞在の後、また舟に戻って対岸の船着き場へ。
約1時間の舟下りの終了です。
義経ロマン観光の口コミ
、中は濡れません。
他の舟下りは、片道で、車の回送が必要なのですが、ロマン観光さんは、出発したところから上ってから下るので、安心。車は近くの駅の駐車場に止めて少し歩きますけどね。
鮒下りを馬鹿にしてました、猛省。
すごく新鮮な体験でした、また乗りたいです。
船は酔うものと思い込んで避けていたのですが、楽しくて夢中なうちにぜんぜん酔いませんでした。
しかし、景色や食べ物で癒されました。
家内も満足してました。
義経ロマン観光の舟下り ネット予約はこちらから
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義経ロマン観光のホームページはこちらからどうぞ
最上峡芭蕉ライン観光での舟下り体験
最上峡芭蕉ライン観光の舟下りの特徴
・たっぷり1時間弱の舟下りを堪能できる
・水上コンビニで飲み物やおやつの購入ができる(トイレあり)
・食事・お弁当のメニューが豊富(船内・船外)
最上峡芭蕉ライン観光さんの舟下りは、途中7分ほど水上コンビニに寄りますが、ほとんどの時間舟に乗っているので、ゆっくり舟下りを満喫できます。
距離が長いので、大小様々な滝が見れたり、違った風景を楽しむことができるのがGOODです!
最上峡芭蕉ライン観光の舟下りを写真で紹介
最上峡芭蕉ライン観光さんの舟下りには、GW10連休の最終日に行きました。
スタッフさんのお話では、「前の日まではとても混雑していたけど、今日は少しすいている」とのことでした。
それでも、私が乗船した11:00~の便は20数名ほどが一緒でした。
乗船受付は、こちらの「戸沢藩船番所」の中にある受付所で行います。とても趣のある建物ですよね。
ネットで予約をしていたので、受付では名前を伝えるだけでOKで、すぐに乗船記念券と、下船場所から戻るバスの時刻表を渡してくれました。(バスの運賃は400円)
さらに嬉しいことに、私は今回ネット予約の時に、降船所である「川の駅・最上峡くさなぎ」での昼食も一緒に予約していたのですが、食事の後に利用するのに最適なバスの時刻に赤線で印を付けてくれていたのです!親切ですね。
舟を降りてからゆっくり食事をして、ちょっとお土産なども見て、ちょうどバスの時間になる感じでした。
バスは1時間ごとにしか運行していないので、乗り遅れると次のバス時刻までかなり待つことになりますから注意してくださいね。
さて、受付の後まだ少し時間があったので、お土産など見ながらぷらぷらしていたら、スタッフの方が「無料のお茶でも飲みながら座って待ちませんか?」と案内してくれました
そこで少し待っていると、乗船案内のアナウンスがあり、外へ移動します。
このような階段を下りていくと舟が待っています。
乗船前に1組づつ、花笠を持って記念撮影をしてくれます。
撮った写真は、下船の時に販売していました。(1,200円)
これは良い記念になりますね!
船内はテーブルと長椅子になっています。義経ロマン観光の方はゴザ敷きだったので、船内で食事をするのなら、こちらのテーブルの方が食べやすそうです。
ただ、椅子が真ん中を向いているので、外の景色を見る時は体をひねって見る感じになり、少し首が痛くなることもありました。
この日は明るい女性の船頭さんで、案内も聞きやすく楽しい時間を過ごせました。
ちなみに、当日は11:00~の便でしたが、船内で食事をしていたのは1組だけでした。あとは、水上コンビニで買ったアイスや玉こんを食べている人も…
船内で食べていたお弁当がとても美味しそうだったので、次回は頼んでみたいです。
美味しそうなお弁当はこちら
舟を降りた後、川の駅・最上峡くさなぎで陶板焼きの定食をいただきました。これで1,500円です。
自分たちのグループだけだったので、個室に案内されゆっくり食事を楽しむことができました。
最上峡芭蕉ライン観光の口コミ
途中で水上のコンビニに寄ってくれるので、そこで鮎の塩焼きや玉こんにゃくなどのおやつや、飲み物を買うことも出来ます。
5月に行ったので、新緑がすごく綺麗でした。
船頭さんのお話と歌が、すごく楽しく、景色とお話を楽しんでいると、あっという間の1時間でした。
舟のガイドさんは、鮎釣りナンバー1さん。
年配の男性で、山形弁もあり山形来たーと雰囲気があり、とてもにこやかに、お客さんのコメントに賢く楽しく反応してくださる方でした。
帰りの確認と説明もしっかりしていて、お土産も色々な種類を売っていた。
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義経ロマン観光と最上峡芭蕉ラインどちらがおすすめ?!まとめ
私が両方の舟下りを体験してみて、どちらがおすすめかというと…
舟下りそのものをゆっくり楽しみたいなら「最上峡芭蕉ライン観光」、仙人堂に興味がある・車を置いた地点に戻りたいという方は「義経ロマン観光」がいいと思います。
答えになってませんが、それぞれの特徴をふまえて選ぶのがいいのではないでしょうか。
ちなみに、私がもう一度舟下りをするとしたら「最上峡芭蕉ライン観光」さんにします。
やはり、舟下りそのものを満喫できましたし、施設面でも充実していて快適でした。
最後に、それぞれの違いについて、自分が感じた点を比較してみます。
義経ロマン観光 | 最上峡芭蕉ライン | 備考 | |
船頭さん | やや声が聞き取りにくい。ガイドの間に自分が書いた本の宣伝などあり。 | 聞きやすい話し方。話も面白い。 | 義経ロマン観光の方は、口コミでも自慢話が多いとの声あり |
途中立ち寄り | 仙人堂に約20分 | 水上コンビニに約7分 | 最上峡芭蕉ラインの方は、トイレもありどうしてもの時は安心 |
お土産購入 | なし | 乗船場所と下船場所で購入できる | |
船上の食事 | 十割そばと芋煮を予約できる | お弁当と芋煮または鮎焼きセットを予約できる | 最上峡芭蕉ラインは、舟を降りてからの食事も予約できる |
座席 | ゴザ敷き | テーブルとイス |
最上川舟下りを楽しんだあとは、近くにある「幻想の森」で、森林浴はいかがでしょうか?
「幻想の森」について書いた記事がありますので、合わせてご覧ください。
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